歯周病治療
歯を失ってしまう一番の原因は、歯周病です。自覚症状が出にくい特徴もあることから、定期健診により早期発見をすることが大切です。
治療方法
歯に付着した「歯垢」や「歯石」を除去し、細菌が増えにくいお口の環境をつくります。また、歯周病の原因から除去していくために、患者様へ正しい歯みがきの仕方についてご説明し、炎症や出血などが起こりにくい状態をつくるための練習を一緒に行います。※当院では歯周内科治療も行っています。
従来の治療法は、原因となる菌を器具や超音波スケーラーで除去や、外科手術をするものでした。歯周内科治療では位相差顕微鏡で悪い菌がいないかチェックして、いた場合、お薬で退治していくというこれまでとは異なった新しい治療法です。
歯周病(歯槽膿漏)は薬で治ります
歯周病(歯槽膿漏)の原因はカビとばい菌
歯周病(歯槽膿漏)の原因はカンジダ・アルビカンスというカビと、微細なばい菌です。
殆んどの人に存在する常在菌ですが、数が異常に増えてくると
歯周病特有の症状が現れます。
歯周病(歯槽膿漏)は薬を用いて、丁寧に歯みがきするだけで、
これら常在菌の数を少なくすれば確実によくなります。
熱心に歯磨きすれば1週間ほどで効果を体験できます。
実際の効果
●口臭がなくなる
●歯が動かなくなる
●歯がつるつるになる
●歯がしみなくなる
●歯肉がピンク色になる
●ネバネバ感が消える
●歯磨きのときに血がでなくなる
症状例
◎歯ぐきが腫れる
◎ブラッシングすると血がでる
◎口臭が気になるようになった
◎歯ぐきが痩せ、隙間ができた
◎歯がぐらつくようになった など
歯周病と全身の病気との関係
歯周病を放置しておくと口の中だけではなく全身の病気と関係があることがわかってきました。
【1】アルツハイマー型認知症
50%のアルツハイマーの人の脳から歯周病菌が発見され、アミロイドβが蓄積されているという報告があります。
【2】糖尿病
日本の成人の6人に1人が糖尿病・糖尿病予備軍、歯周病が進むと炎症性サイトカインが、発現し、インスリンの分泌を抑制する。
【3】脳卒中
【4】心筋梗塞・狭心症
【5】誤嚥性肺炎
80歳以上の方の死亡原因のトップ
【6】早産・低体児出産
【7】骨粗鬆症
定期健診・メンテナンスの重要性
歯周病は、治療が終わってからも再発しやすい病気です。定期的に歯周ポケット内を超音波でクリーニングすることが重要です。ただ単にお口の健康を守るだけではなく、体全身体を守ることにつながります。
Q. むし歯じゃなくても、痛かったりしみたりするのですか?
歯周病の進行が原因の場合や、歯に亀裂が入ったり割れたりした場合、
その他、くいしばりや歯ぎしりによって、こうした症状がでることがあります。
手遅れになる前に、早めの受診をお勧めします。
(山下院長)